アクリルガッシュでエアブラシ 中編
今回は塗装時の資料集め・考え方について書いてまいります。
そういえば、アクリルガッシュでエアブラシの自分的メリット・デメリットを書いていなかったのでこの場に書いておきます。
わりと手軽にできるのでメリットが多いとは思いますが、ガレキ的にはサフレス(クリアカラーの乗算塗装)ができないのが最大のデメリットかと。
クリアカラーの乗算塗装表現しなくていい場合はあんまり関係ないかなとおもいます。
あと、記事を書くにあたってアクリルガッシュでエアブラシの情報やユーザーがもっと増えればいいなと思いましたので、どなたかのタメになればと…。
私自身ネットで情報を集めれたので大変助かりました。
★彩色見本制作時に参考にさせていただいた、こけんじ様のブログ記事↓
アクリルガッシュでエアブラシ全塗装&スミ入れ~1/144アッガイ旧キット~ https://kokenji.net/acguy-old/
■塗装時の資料集め
まずは色の基準になる絵を決めます。
基準になる色は環境光に影響されていない、ニュートラルなものを選びます。
今回彩色見本を塗るにあたって決めたのは↓の絵ですが、完全に再現はせずあくまで参考程度にしました。
色のイメージとかは個人個人で違ってきますのでご自身のイメージに従いましょう。
自前の『釣りキチ三平 フィッシングイラスト&ガイドスペシャル』より引用
私は鮮やかに三平くんのかわいさを出したかったのでくすみ色はつかわずに塗りましたが、あえて昭和風にくすんだ(当時の技術でいうと最新ですが)表現でも問題ないと思います。
■色の基準以外の絵も集める
引用元同上
色の基準が決まれば、ほかはどんな風に仕上げたいかの絵を集めます。
集めかたは「これがワシの思う三平くんや!」でいいです。
自分のもってるイメージを固めて再現できるようにしましょう。
おのずとどんな雰囲気で仕上げたいかきまります。
(頬の赤味あり・なし、目の表現など)
■スキンカラーを決める
デスク周りの三平くんコレクション。集中力が落ちたら自然と目に入れてエネルギー補給します。
仮出力したときのは何気に気に入ってるのであわせて飾ってます。
まず色を作るとき、自分は肌色から決めます。
絵を見てみると、近い時期の絵でも肌の感じがいろいろです。また、頬に赤みがある時とない時があります。
決め方としては先ほど言ったとおり自分の好きなイメージをそれぞれ選択するだけです。
『赤味がかった肌+頬赤味』がいいと思ったのでそれに近しい色をつくります。
※使用色は次回の記事で記述いたします。
塗ったところ
実際は写真よりピンク味が強くて、大丈夫なんかこれ…とびびってたんですが、ほかのパーツも塗り終わって組み上げるとそんなこともなく
どちらかというとオレンジ味なかんじになりました。
最終的にまとまったからいいものの、ちぐはぐになると大変です。
■髪の毛の色について
三平くんの髪の毛はカラー絵でも墨黒塗りつぶしが多いんですが、
初期では上にありますように茶色がかった黒髪で、
後期になると青みがかったハイライトが描かれるようになるので青みがかった黒髪
ということがわかります。
自前の『平成版釣りキチ三平』より引用
写真ではあまりわかりませんが、彩色見本はこげ茶系統で塗っておりグラデーションもつけています。バリバリのグラデーションよりは控えめのシャドウ入れの方が三平くんにはあうかなとおもいます。
黒髪といっても、何系統の黒髪かを考えて塗るようにしています。
「何系統の色か」の考え方は白地にも応用できます。
■半そでシャツは何白か
三平くんを包む真っ白なシャツは白いんですが白くはないです。
一番白いのは眼のハイライトになります。(三平くんの場合は白目部分も)
そこより目立たないほうが良いので、明度を落とすか色を付けます。
グレー寄りの白にすると自分のイメージとはちがうので、赤味がかった青の白色にしました。
…そんなかんじで、今回は塗装時の資料集め・考え方について書きました。
お役に立てれば幸いですが、どうなんでしょうね。。
何度か書き直したんですが、文字で伝えるって難しい!!!!
次回は、実践編です!